新しい年を迎えて （年頭所感）


令和３年の新年を迎え、心から新春のお慶びを申し上げます。

皆様には、平素より福井県柔道連盟に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
　はじめに、昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療従事者をはじめ、感染防止対策にご尽力されておられる皆様に深く感謝申し上げます。と共に、東京五輪・パラリンピックはもとより、世界中の多くの大会が中止又は延期となりました。おのおのに目標を掲げて精進してきた選手や関係者にとりましては、ひどく心痛した一年であったと思います。
　また昨年は、本連盟の役員改選期にて、前会長の長谷川大恭先生、前理事長の榮修一先生、経理部長の三上寛司先生が勇退され、新たな執行体制がスタ-トしました。
ところが、初めての慣れない役職の為難渋すること多く、その折々には幕を引かれた先生方から痒い所に手が届くご指導を賜りました。
まさに“厚意多謝”です。私を始め、新体制一丸となって柔道の普及･発展に一意専心で努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
　このような状況ではありましたが、次世代を見据えた組織体制造りを図るべく法規検討委員会を起ち上げ、上田雅明先生の陣頭のもと、本格的に準備を進めております。
　また、柔道競技人口の減少傾向は崩壊寸前との認識を我々一同が共有し対策を講じなければなりませんが、強化部長の森山博史先生主導のもと、中学生を対象とした全日本柔道連盟主管による柔道教室を開催することができました。向後も持続させ競技人口増に繋ぐことができれば有り難いことと思います。
　そしてまた、競技者の源である〔指導者〕の育成に、教育普及委員会が、公認指導員の更新・養成講習会を４日間に渡り実施していただきました。感染防止対策で”三密”を避けての寒い中、委員長の松見英生先生や総務部長の瀧波龍一郎先生、取り組まれた役員の皆様、講師の先生方、受講された指導者の方々誠にありがとうございました。
　本年も、皆様の英知を仰ぎながら、「出来ないことよりも出来ることから」をスロ-ガンに、精進してまいりたいと思いますので、本年もよろしくお願い申し上げます。
　結びとさせていただきますが、皆様におかれましては、引き続き感染防止に留意され、お健やかにご活躍いただける一年になりますよう祈念いたします。

福井県柔道連盟会長
八本木通秋