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             新しい年を迎えて (年頭所感)



明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響が3年目となり、行動制限も徐々に緩和されてきましたが、回復といえる状況には至っておりません。一方で、ロシアのウクライナ侵攻等国際的にもますます不明瞭な社会情勢が続いております。一刻も早い終息と平和を心より願うばかりです。その厳しい情勢のなか、開催された大会で素晴らしい成果を打ち出してくれました。このトップニュースは、第77回国民体育大会(「いちご一会とちぎ国体」)、10/8〜於:栃木・ユウケイ武道館)において、成年男子(監督:三上 寛司、先鋒:宮田 賢作、次鋒:竹内 文汰、中堅:伊藤 悦輝、副将:古場 幸能、大将;近藤 拓也)が、5位入賞(52ぶり)を獲得したことでした。柔道競技において、人口の少ない小県が国体で入賞することは並大抵のことではできません。厳しい状況にあっても、強い情熱を抱いた三上寛司監督や森山博史コ-チをはじめ選手皆様の奮励努力の賜物であり、謝意を表すものであります。とともに、2018年平成30年「福井しあわせ元気国体」に向けた、当時の長谷川大恭会長の下で、“勝負魂”を植え付けていただいた諸先生・先輩の訓導並びに皆様のお力添えのお陰で、この快挙が成し遂げられたものと深く感謝申し上げます。さらに個人でも、全国中学校柔道大会(8/22〜於:福島県須賀川アリーナ)では、女子57kg級で田中 愛子(福井工業大学附属福井中学)さんが、3位入賞しました。また、全日本実業団個人選手権大会(8/27、28於:尼崎市・ベイコム総合体育館)の57kg級では、出村花恋(福井市出身。所属:ダイサン株式会社)さんが優勝の栄冠に輝きました。お二人とも、胸躍るご活躍誠におめでとうございます。向後もなお一層精進されますことを願っております。
 いよいよ本年4月から、少子化で競技人口の減少傾向と、学校体育の部活動改革(教員の負担を減らす働き方改革)による休日の部活動の段階的な[地域スポーツ団体へ移行]が、全国展開されます。地域移行により、地域全体で子どもを育てる四位一体(行政、学校、競技団体、保護者)となって『街ぐるみの部活動』を構築しなければなりません。そのために、それぞれの地域の指導者が為さなければならないことはますます増しています。大いに盛り上げていただきたいと思います。
 本年は更なる「飛躍の年」。既存にとらわれず、未来への基盤をつくる取り組みにご理解をいただき、変わらぬご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、皆様には引き続き感染防止に留意され、ますますのご健勝・ご多幸を念じ上げます。

福井県柔道連盟会長
八本木通秋

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