新しい年を迎えて (年頭所感)
明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、皆様には平素より福井県柔道連盟に対し格別のご高配を賜っておりますこと誠に有難く厚く御礼申し上げます。
はじめに、ここ昨今の、地球規模の環境破壊や世界の不穏な状態から一刻も早い終息と活気のある平和を心より願うものです。
一方で昨年は、新型コロナウイルス感染の影響がようやく落ち着き、自粛していた社会活動も再開されるに伴い、鈍化していた我々の諸活動もすべてが無事に開催されることができました。
かくして昨年は、価値のある成果がありませんでした。
その成果は下記(1)・(2)の通りですが、場末の小県から全国の檜舞台で臆することなく力量を発揮されましたことは並大抵なことで為せることではありません。
これはひとえに、ご当人の人一倍強い情熱と継続した精進の賜物であり、改めて祝意と敬意を表す次第です。
しかし、折角のその灯を希望のともしびとして絶やさぬ努力をしなければ、他の栄華をねたみながら落ちるべくして落ちていくことになります。
とりわけ我々指導者は柔道の普及・発展のため、継続して改善を重ね推進していく必要があります。
重要な進展もありました。かねがね各地区での[昇級審査会]開催を要求してきましたが、実施されたのは”もどき”を含めれば80%に達しました。
また、嶺南地区から切望されていた[昇段審査会(於:敦賀会場)]の分散開催が、8月のみながら2年連続開催されました。
会員増を図るとともに、審判員・指導者のスタッフの育成を図ることで持続可能な組織を盤石化するためにも有意義なことと思います。
もう一つは、女子柔道の進展です。全国初の下記(3)大会が本県で踏み出されました。
にわか仕込みながら北信越各県にも参加を募りました。
県内での取り組みは、毎月1回(第一土曜日)の練習会のはかに、下記(4)の通り開催(レディース教室も含め年4回目標)されました。
種は蒔かれました。我々が希望の肥やしとなり、根付き暑さ寒さに耐え、花開くまで方向性を示すことが涵養だと思っています。
結びに、皆様におかれましては、ますますのご健勝・ご多幸を念じ上げ、向後ともより一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
記
(1) 1月22日(日) [第17回 日本ベテランズ国際柔道大会]於:講道館
55〜59歳の部 100Kg以下級 優勝 瀧波 英一郎 六段
(2) 6月10日(土) [令和5年 全日本形競技大会]於:講道館
投の形 第3位:(取)冨澤 和英 七段 (受)巻下 広史 五段
(3) 11月23日(木:祝) [第1回 福井県女子高段者大会兼福井県社会人段別大会]
於:福井県立武道館 女子参加者 6名(含:他県1名)
(4) 12月16日(土) [第1回 女子合同練習会]
於:越前市武道館 女子参加者 13名
福井県柔道連盟会長
八本木通秋